店舗を開業される際、多くの経営者様がお悩みになるのが動線です。こちらでは、動線とは何かという根本的なところから考えてみます。

動線とは「人が動く線」の事で、店舗の場合、スタッフやお客様の動きを繋いだ線を指します。
動線計画ができていないと、移動効率の妨げによりストレスを作り出してしまう事もあります。心地良い空間を演出する為には、動線が非常に大切です。多くのお客様の心をつかんでいる店舗の背景には、内装設計の段階からお客様がくつろぐスペースとスタッフが商品を用意するスペースそれぞれで、効率的な動線を作る事が意識されています。
それにより、商品の質やホスピタリティ、清潔さといった飲食店経営を長く続けていく上で必要な要素「QSC」が確保出来ているのです。

お客様から見た動線とは、お客様が店内の移動で歩く経路の事で「客動線」とも呼ばれます。お客様にとって居心地の良い店舗とは、この客動線がスムーズに繋がっている事が前提となります。客動線をしっかりと考える事は、売上にも大きく影響してきます。飲食店の場合、お客様が店内に入ってきてどのような経路を辿ったか分析する事で、問題点やより効率的な動線を確保する事が出来ます。さまざまな店の客動線を意識して見ておくと、分析データとして役立てる事が出来ます。

スタッフが店内の移動で歩く経路を「サービス動線」といいます。スタッフが働きやすい環境とサービス向上のために必要な動線です。
サービス動線のノウハウをしっかりと取り入れた店舗なら、スタッフの戸惑いや負担の軽減に繋がり、効率良く業務に取り組めるようになります。
店舗設計する際には非常に重要となるもの、それがサービス動線です。